【前編】経営企画のリアルな業務一覧!押さえるべきポイントを解説

基礎編

こんにちは まことです。

元1部上場企業の経営企画部長で、現在は中小企業向けの経営コンサルタントをしています。

前回は経営企画の3大業務について解説しました。

今回は 、3大業務も含めた【前編】経営企画のリアルな業務を解説します。

経営企画の業務一覧(前編)

経営企画の業務は、とにかく広範囲でバラエティに富んでいます。コーポレート部門の業務には大なり小なりほぼ関与することが多いです。

この業務はどの部門でやるの?というよな明確な担当がない業務は、間違いなく経企でどうですか?となります。

私がほぼ経験したリアルな業務一覧です。

経営企画の業務一覧
経営企画の3大業務

・中期経営計画の策定

・単年度予算の編成

・特命プロジェクト の推進

その他の業務一覧

前編

■ 組織の変更、再編、新設
■ 新規事業の開発・推進
■ M&A 戦略立案・推進
■ グループ会社管理

後編(詳しくは後編で記載します)
■ 資本政策の立案
■ 組織・風土改革
■ 取締役会等の会議体事務局
■ コーポレートガバナンスの立案・推進
■ 経営幹部育成計画の立案(サクセッションプラン)
■ 海外展開の立案・推進
■ コンプライアンス推進・リスク管理
■ SDGs・CSR・健康経営の立案・推進

経営企画の3大業務

詳しくは下記の記事をご覧ください。

中期経営計画の策定

中期経営計画の策定とは、企業のミッション・ビジョンを実現するための、より具体的な計画をつくることです。だいたい5年単位で中期経営計画を策定することがが多いです。

中期経営計画とはミッション・ビジョンを実現するための、具体的な設計図になります。

5年後のゴールに向けた、戦略的なストーリーを考えます。

最後に、誰がみてもわかりやす言葉と数値にします。

単年度予算の編成

単年度予算の編成とは、中期経営計画を達成するために、より具体的な計画な単年度の計画つくることです。

中期経営計画は、経営陣・経営企画の間で策定される会社が多いですが、単年度予算は全社を巻き込み、各部門別の予算をつくります。

トップダウンの目標数値とボトムアップの積上げ数値の差異を埋めることが、経営企画の最大の仕事になります。

特命プロジェクト の推進

特命プロジェクトとは、会社により異なりますが、一般的にインサイダー情報に該当するような経営上トップシークレット事柄になります。M&A、組織再編、業務提携、IPOなどが代表例です。

そのほか、社内的なプロジェクトの場合もあります。

公に公表されるまで、一部の経営陣と経営企画を中心として限られたメンバーでプロジェクトを立上げ、プロジェクト推進や実務が経営企画の業務になります。

組織の再編・変更・新設

組織の再編・変更・新設とは、大きく分けて2つあります。

1つめは、会社法における組織再編行為

合併
会社分割
株式交換
株式移転
事業譲渡

などの組織再編スキームの立案や組織再編実務を行います。

2つめは、期初や株主総会後に組織変更を行います。

経営戦略にそって、部門の新設、統廃合、名称変更などを行います。また、組織再編や代表取締役等の人事異動とセットで組織変更が行われことも多いです。

新規事業の開発・推進

新規事業の開発・推進は、大きく分けて3つあります。

1つめは、事業部からの起案された現事業をベースに新しい事業を開発するケースです。

事業部が持ち込んだ事業アイディアを、ブラッシュアップしたり、事業計画書の作成をサポートしたりします。

2つめは、さまざまな企業の新規事業開発部や起業家から、持ちこまれる新規事業案件の対応や精査です。

反対に、こちらから持ちかける場合もあります。

お互いの強みや、サービスを組み合わせて、一緒に事業や合弁会社を立上げませんか?という話をまとめます。経営トップ同士が、やわらかな基本合意をした上で、経営企画におりてくるケースもあります。

3つめは、M&Aによる新規事業への参入です。

経営戦略にもとづいく、新たな事業領域や周辺ビジネスのM&A先を常に探しています。相手あってのことなので、長期的に取り組む仕事になります。

M&A 戦略立案・推進

M&A 戦略立案・推進は、大きく分けて2つあります。

1つめは、M&AをするまでのM&A戦略の立案、候補先の選定、候補先の検討、買収手続きです。

経営戦略にもとづく、M&A先の選定や調査をもとに、M&Aアドバイザリー会社・仲介会社・金融機関などにあたります。その後候補企業のデューデリジェンス(企業調査)や、合意にいたった場合には、買収手続きをすすめます。

2つめは、M&Aをしたあとの,買収先企業のPMI(買収後の統合プロセス)です。

経営(経営理念の浸透・人材の提供・資金の提供)、業務(業務システムの統合、決算業務の統合)の統合を行います。買収先に頻繁に足を運び、信頼関係を構築しながら、当初の計画通りに相乗効果や収益性を高めるための統合業務を推進します。非常に泥臭く、神経をすり減らす業務のひとつです。

グループ会社管理

グループ会社管理は、大きく分けて2つあります。

1つめは、予算策定や予算管理など机上で行う業務です。

親会社同様に、グループ会社の予算策定や月次・四半期の予算管理を行います。グループ会社の経営企画や経理などの管理部門から情報収集します。会社によって管理手法はちがうと思いますが、ある程度機械的に行われます。

2つめは、グループ会社の事業推進です。

グループ会社が、組織・人事・資金などの問題により、事業や業績が思うようにいかない場合があります。そんなときは、グループ会社の経営陣のサポートを行います。

グループ会社の取締役会・経営会議の出席し、課題の把握や解決策を一緒に考えたりします。

まとめ

今回は 、3大業務も含めた【前編】経営企画のリアルな業務を解説しました。

経営企画の業務は、とにかく広範囲でバラエティに富んでいますね

【後編】で今回記載できなかった業務についても解説します。

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