経営企画の役割であるPDCA活動とは?事例と成功のポイント3つを解説

基礎編

こんにちは まことです。
元1部上場企業の経営企画部長で、現在は中小企業向けの経営コンサルタントをしています。

今回は、経営企画の役割である社長の参謀・ブレーンとして重要な、PDCA活動の考え方や、具体的な事例と成功のポイント3つを解説します。

経営企画の役割であるPDCA活動とは?

経営企画の役割とは、一言でいうと、社長の考えるビジョンや目標を達成するための参謀・ブレーンです。社長が経営の重要な決定をするために情報を集め、課題や問題をあぶりだし、解決策を考え、実行を支援します。

 社長の参謀・ブレーンとして課題解決のPDCA活動のけん引役をつとめます。 変革意識の醸成と率先垂範が成功の鍵になります。
社長
社長

経営企画には、リーダーとして、会社全体の意識改革を推進することを期待していますよ

私

はい、経営企画が率先垂範して、変革の意識を醸成します

PDCA活動の手順は、以下のとおりです。

PDCA活動の手順

①決算数値などの定量的な情報や、各部門からすいあげた定性的な情報を収集
②情報を分析して、課題を特定
③課題の解決策を考え、社長に起案
④課題解決ための、プロジェクトやタスクフォースの立ち上げ、実行を推進
⑤実行後に、効果を評価し、改善策を考え、PDCA活動を推進

PDCA活動の事例

経営企画の役割である参謀・ブレーンの仕事を「コスト削減」を事例に解説します。

社長
社長

最近、コロナの影響で売上・利益が減少してますね。

原因を突き止め、改善をお願いします。

私

はい、固定費の高さが課題です。

すぐに、コスト削減プロジェクトを立上げ、全社的な改善を行います

「コスト削減」PDCA活動 の手順

①コロナの影響により、売上と利益が大幅に減少していることが判明
②さらに、分析をすると固定費が利益減少の要因であることが判明
③コロナの影響は長期化が予想されるので、固定費の見直しを社長に起案【PLAN】
 →目標を決め具体的な計画を作る
④コスト適正化プロジェクトを立上げ、事業部や本社部門からメンバーを選出、コスト削減案を各部門で実行【DO】
 →変革の意識を醸成し、率先垂範で実行(特に重要)
⑤経営企画で効果を検証【CHECK】
 →結果を複数の確度から検証
⑥効果でない取り組みの見直し改善し、各部門で実行【ACTION)】
 →うまくいかかった要因を分析し、改善策を考案

最終目標を達成するため③~⑥のPDCAを繰り返します。

PDCA活動の成功の3つのポイント

経営企画がおさえるべき、PDCA活動の成功のポイントは3つあります。

①事業環境を把握する 
経営企画は、事業環境や社内事情を深く洞察してください。洞察が深いと、課題の質も高くなります。


②経営資源を分配する 
経営資源を分配することを意識してください。社内の「人」「モノ」「金」などの資源は限られています。ない袖は振れません。今現在ある資源の有効活用をしてください。現実で実行可能な計画をつくることが重要です。


③「お金の匂い」を見極める
「お金の匂い」を見極め、金額的影響の大きい課題から手をつけてください。また結果の出やすいことらか取り組むことで、プロジェクトの士気も高まります。

まとめ

今回は、経営企画の役割である社長の参謀・ブレーンとして重要な、PDCA活動の考え方や、具体的な事例と成功のポイント3つを解説しました。

 経営企画の役割 社長の参謀・ブレーンとして課題解決のPDCA活動のけん引役をつとめます。 変革意識の醸成と率先垂範が成功の鍵になります。 

あとは”やるか・やらないか”だけの話です。
今から行動する人は、1年後に違う景色を見ていると思います、その一方で、行動しない人は、1年後にも同じ景色を見ています。

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